遠くから巨大なダムの壁が見えてきて、広大な風景の中、
野外彫刻公園と美術館が緑の中に現れます。
「長岡國人展-大地の黙示録-」
「内藤絹子展-祈りの言葉-」
が開催中。
長岡國人さんは京都の精華大学で版画を教えておられ、
アトリエ凹凸には長岡先生にお世話になった卒業生もいます。
今回の展覧会では初期の頃の版画作品から、紙で作られた
最新作の立体作品まで観ることができました。
一見、黒々とした宇宙船のような大きな立体、
徐々に近づくとまるで地下深くから掘り出された
墓標のようでもあり、
中央に掘られた浅い溝には黍が詰められていて、
豊穣を祈りこれから人々がこの回りに集まり祈り
ながら奏でる楽器のようにも見えます。
いろいろな国の紙の話や、
現在進行中の海外でのフィールドワークの
コンセプトも聞かせていただきました。
内藤さんの、黒いインクで幾重にも重ねられた文字が
和紙の上に浮かび上がってくる作品の魅力も堪能し、
自然の中のゆったりした美術館で過ごす時間は
いいもんですよ。
http://www.city.asago.hyogo.jp/asagomuseum/
by Kaoru HIGASHI
